どうも、瑞井です。
今回は KBEAR KB02 をしばらく聴いてみたので、音の傾向や印象をラフにまとめていきます。
KBEAR KB02について
KBEAR KB02は、約5000と低価格でありながら、10mmベリリウムダイナミックドライバーとコイル式骨伝導ドライバーを組み合わせたマルチドライバ構成のイヤホンです。
骨電動ドライバーは他社だと3万円前後の製品に採用されているようなものなので、この価格帯でその味を感じられるとなると、非常にコストパフォーマンスに優れた製品になります。
また骨伝導ドライバーが入っていることで、指でシェルを弾いたりすると、びよよ~んと他のイヤホンでは感じない独特な感触があります。
今回は付属イヤーピースの中から、ボーカル寄りのチューニングとされている黒いイヤピで試聴しました。
ほかにも、白いフラット傾向のイヤピ、赤い軸のドンシャリ傾向イヤピが付属しています。
音の第一印象
最初に感じたのは、音の分離感はそこまで強くないという点。
ただ、その代わりに音がかなり近いです。
特に中低域〜中高域、いわゆるボーカル帯が前に出てきて、耳元で鳴っているような距離感があります。
音場と広がり方
楽器帯は意外と広め。
ダイナミックドライバーと骨伝導ドライバーを組み合わせたマルチドライバらしさはしっかり出ています。
シェルは樹脂製なので、金属シェル特有の綺羅びやかさはありません。
ストリングス、特にギターの金属弦の質感は控えめです。
ただし、骨伝導ドライバーのおかげでアコースティックギターの音の広がりはかなり印象的。
音が空間にふわっと広がる感じがあります。
高音域の印象
高音域はあまり得意ではない印象で、曲によっては若干刺さる場面があります。
ただ、量感自体は多くなく、全体としてはスッキリ・あっさりした高音です。
音の量感バランス
量感のイメージを数値で表すと、だいたいこんな感じです。
- 低域:3 / 5
- 中低域:4 / 5
- 中域:3 / 5
- 中高域:4 / 5
- 高域:3 / 5
低音域はドンドン鳴るタイプではありませんが、
深みがあって沈み込むような鳴り方で、存在感はしっかりあります。
中低域〜中高域、いわゆるボーカル帯は量感が多め。
低域が鳴っている曲でも、ボーカルがギリギリ埋もれずに聴こえてくれるのは好印象です。
全体の音の傾向
全体としてはウォーム寄りの音。
音のまとまりが良く、なにより骨伝導ドライバー特有の広がりがしっかり感じられます。
金属シェルの内部反響で音場を作るタイプとは違い、
綺羅びやかさを抑えつつ、自然な広がりを作っている印象です。
聴いていて感じたこと・相性の良いジャンル
音の響き方はコンサートホールっぽいイメージ。
左右だけでなく上下にも音場が広く、定位感はありつつ音は近いという、少し不思議な感覚があります。
トランペットの響きは特に気持ちよく、
クラシックやジャズとの相性はかなり良さそうです。
普通のイヤホンだと聴こえない位置から音が出てきているように感じる場面もあって、聴いていて面白さがあります。
ボーカルも良い意味でふわっとしているので、
スローテンポな曲を流しっぱなしにする用途にも向いていそうです。
まとめ
KBEAR KB02は、
- 近めで量感のあるボーカル
- 骨伝導ドライバーによる独特な音場の広がり
- 深さのあるベースラインと余韻
このあたりが魅力のイヤホンです。
分離感や高音の刺さりは好みが分かれそうですが、
空間表現や雰囲気重視で聴きたい人には、かなり面白い選択肢だと思います。


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