AA09カブ50馬力・トルク増し増し作戦。

JA44純正スロットルボディー 瑞井ツーリング日記
この記事は約5分で読めます。

こんにちは、こんばんは。瑞井です。
今回はAA09 スーパーカブ50のスロットルボディーを大径化します!

AA09、馬力足りなくないですか?坂道で鉄カブ50に抜かされたり現行の50ccスクーターに抜かされたりしませんか?しますよね!?
→ 馬力&トルクアップでもっと楽に坂を登ったりしたい!
どうやら排ガス規制で吸気量を制限した影響で馬力が低いらしい。これは吸気効率を上げたら解決できるのでは?

そこで出てくるのがスロットルボディーの大径化、いわゆるビッグスロットルへの換装なのですが、JA44 スーパーカブ110ではインターネット上に大手メディアだったり個人だったりバイクショップの大量の情報が溢れていますが、スーパーカブ50では2つほどしか情報を見ません。しかも2つともAmazonのレビュー、つまり110用ビッグスロットルの流用です。
110用のもどうやら付くらしいですが、110でも燃調補正を考慮するので燃調が薄くなりそうだし、なにより中速トルクだけ太くなって低速トルクが減ったりしたら元も子もない…

そこで不肖私、妙案を思いついたので人柱になろうと思いスロットルボディーを交換します!

買ったもの

購入したのは、JA44スーパーカブ110 純正スロットルボディーです。中古品だけしか売っておらず、状態のいいものが送料込5000円ほどでした。新品で欲しかったらバイク屋でお願いするほか無いかな?

JA44純正スロットルボディー
JA44純正スロットルボディー

これを購入するに至った理由としては

  1. JA44純正は内経が19Φとの情報
  2. AA09は不明だが歴代カブ50は15Φとの情報
  3. どうやらECUは110と共通?

という情報を見たからです。

110ccの場合、ビッグスロットルは26Φ(有名はSP武川)と22Φ(有名は東京堂)がありますが、某メディアの情報だと22Φへの3Φの大径化でもかなり効果があるようです。
東京堂のJA44用のものは燃調補正用のケーブル(抵抗か何かが入っている?)が付属するようですが、一世代前のエンジンが同型(オイル経路などに多少の違いはある)のJA10用の22Φノーブランド品はケーブルなしでECUの補正力だけで動くことが判明しました。

更にAA09・AA06のECUはJA44・JA45のものと共通という説、AA09・AA06用EUCはJA44・JA45用よりも補正範囲が広いという噂が複数箇所で散見されます。

以上の情報を全て鵜呑みにすると、

JA10がサブコン無しなら、補正範囲が広いAA09では尚更サブコンは不要だろう。
その上で4Φの大径化を実現すると本来のエンジンのパワーが発揮されるだろう。

という考えにまとまりました。
それに中古の純正スロットルボディーは安い。失敗してもダメージは少ない。

作業開始

今回は必要工具がなかったりや技術力に自信がなかったため、20年以上バイクカスタムをされているカブ主の方に手伝っていただきました。本当にありがとうございます。

まず、レッグシールドを取り外していきます。ここは情報が大量にあるので解説は省きます。

色々ついていてレッグシールドを完全に外すことができない

私のカブはレッグシールドの通気孔からイモビアラームやUSB電源の配線を出しているので完全には外せません。なので必要な作業範囲だけ見える状態にして作業をします。

続いてエアクリーナーボックスを取り外します。
ボルトを全て外し終えたら、知恵の輪のようにボックスを外していきます。

が、フェンダーが邪魔をして取り外しがかなり難しいです。エアクリーナーの蓋を開けて厚みを減らして外しました。傷などが心配な場合はウエスなどをフェンダーに掛けてやると良いです。

エアクリーナー取り外し完了

といった感じで苦戦しつつもエアクリーナーボックスを取り外せました。
こちらは再利用するので、接続部分に傷が入ったり、内部にホコリなどの異物が入らないように丁寧に保管しておきましょう

アクセルワイヤーとそのカバー

続いて、スロットルボディーを取り外していきます。
そのためにアクセルワイヤーを取り外す必要があるのですが、カバーを固定しているネジがネジロック剤で固定してあるのかと疑うほどに外れない。。。

このネジが外れない

エアーインパクトを使っても外れません。
仕方ないので、、、

電動インパクトでネジを破壊する

最終手段、電動ドリルでネジを破壊します。
そしてアクセルワイヤーを外し、マニホールドとの固定具を緩めてスロットルボディーを引き抜きます。

数分後…

取り外したスロットルボディー

撮影する余裕がなくて写真がありませんが、スロットルボディーの取り外しができました!

右がJA44純正品、左が取り外したAA09純正品になります。
一見、全く同じように見えますが、中の経を見てみると

スロットルボディーの経の比較

明らかに大きさが違うのがわかります。
右のJA44用のほうが縁が狭いです。
コストダウンのために全く同じスロットルボディーの元になる鉄塊を用意して、それを19Φで削るか15Φで削るかで分けているのかな?大量仕入れの方が安くなるし。

取り外しと逆の手順で組み付けました。
どこも外寸が変わっていないので、干渉などは一切なく取り付けることができました。

ECUリセット&エンジン始動チェック

ECUのリセットをします。
サービスマニュアルを持っておらず確かなことは不明ですので、他の方の情報を参考にJA44と同じ手順でDTCの初期化とアクセル開度センサーのリセットを行いました。
IACバルブの初期学習はJA44とやり方が違うのか上手く行きませんでしたが、アイドリングは安定していました。

100kmの慣らし運転をしてインプレッション

交換後、100km慣らし運転をしてきたのでインプレッションです。

中速域を重点的に全体的にトルクが太くなった感じがします。
上り坂の多い道を走ると、トルクの太さが実感できます。

交換前は2速で前傾姿勢になってようやく25km/h~30km/h出ていた坂道を、交換後は特に姿勢を変えずとも3速で30kmで安定して走れるようになりました。
100mくらいの直線があればアクセル全開にしたらそのまま30km/hから50km/hくらいは出そうなくらいのパワーと各速力を感じます。危ないのでやりませんが。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は5000円でできる、純正部品を使用したパワーアップの人柱になってみました。
結果としては大成功で排気量が上がったのではないかと思うほどにパワーアップすることに成功しました。
工具と少しのメンテナンスができるだけの知識があれば比較的簡単にできるので是非みなさんもお試しください!

以上、瑞井でした!また次の記事でお会いしましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました