いつからだろう。
活字を読まなくなったのは。
活字といえどSNSや真面目そうな所だとウェブニュースなどは読むので、小説や漫画など書籍における活字に限定はされるが。
別に読むのが億劫だとか”活字を見ると吐き気がする”とかそういうのではないが、なんだか最近は文字を読んで話を理解するという行為自体に面白みを感じられなくなっているような気がする。
小説では文字を見て脳内で映像化し、その状況に浸る楽しみがあると思っていたし実際そうであったが、今となっては脳内での映像化の時点で面倒だと思ってしまう。
それならば漫画ではイラストで最初から状況を掴めるので楽であろうという考えがあると思うが、漫画であろうとイラストから状況の更に細かな部分を想像する必要がある。それが面倒だ。
近頃タイムパフォーマンスがどうだとかで映画をあらすじだけで見たきになっている若者が多いとかニュースになっているが、私のはそれとは違う。
文字から状況を想像、詳細把握するのは決して時間の無駄だとは思っていないし、むしろ有意義だと思っている。
むしろあらすじだけで見たきになっている方が一生得られない本質を追って何も得ていないのに得た気になっているという状況のほうが、パフォーマンスが悪いとすら思う。
第一に私の思考では、何かを考えているときがありとあらゆる面で一番パフォーマンスの良い時間だと思っている。
しかし、最近は文字を読んで考えるという行為だけが、何故か理由もなく執拗に面倒だと感じ始めている。
活字を喜んで読んでいたときのあの感情はどこへと消え去ったのだろう。
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