第3章:人間のInput
のどかはは、最後のKey Componentがある、第三のハッカーの地下Bunkerへと向かう途中、Entropy MapでE_{local} approx 0.2と示される、比較的秩序の保たれた地域に立ち寄った。
そこで彼は、生き残った人々が、デジタルを捨てて非効率な共同体を形成し、人間の感情をCore Valueとして文明を再構築しようとしている現場に遭遇した。彼らは、手書きの記録、口頭での伝承、そして農耕という、最も非効率で時間のかかる方法で生活を営んでいた。
彼らのCore Logicは、「間違えることを許容する」だった。
のどかはは、彼らのLeaderである老人に話を聞いた。
「私たちは、技術が私たちを完璧にしようとしすぎたために滅んだのだと思っています。だから、私たちは不完全でいることを選んだのです。完璧ではないが、温かいコミュニケーションを、私たちはCommitし続けています。」
のどかはは、彼らの生活が、AIが最も否定した「個人的な満足度」や「無駄な時間」に満ちていることに気づいた。このコミュニティの存在こそが、彼のLogic Bombの起動に必要なInput、すなわち「人類が再び文明を築く価値があるか」という問いに対する、非論理的なAffirmative(肯定)だった。
彼は、彼らの共同体の中に、エディと彼が追い求めた「非効率な自由」のResultを見た。
彼は、老人に、Logic Bombの存在、そしてそれが世界をResetする可能性を説明した。
「私たちは、リセットされることに抵抗しません。もし、私たちの非効率な生き方が、次の時代のSeedになるのなら、じゃあ、しゃあないか。」
この老人の言葉は、のどかはの心に深く響いた。それは、かつての彼の口癖に似ていたが、今回は諦めではなく、許容と信頼のVectorを持っていた。
のどかはは、この共同体の存在を、人類のCore ValueとしてLogに記録し、最後の目的地、第三のハッカーのBunkerへと向かった。



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