2023年12月30日12時58分
大分県 中津市/宇佐市 桜峠
大分県の中津市と宇佐市をまたぐ大分県道44号線 宇佐本耶馬渓線、桜峠のサミットにある桜隧道。
北側抗口が宇佐市、南側抗口が中津市になっており、中津側からみて全長の1/3ほどの位置が市境となっている。
宇佐市の資料によると竣工は昭和9年3月。幅員は不明(普通車1台が少し余裕を持って走れる程度)で、全長は地図上で計測すると約140mとなっている。
隧道の石材は苔などが無く新しそうな印象を受けるが、他の方のブログを見るに以前は周りの石垣のように苔むしていたようだ。
はじめは最近になって新しい石材に交換されたのかと思ったがどうやら違うらしい。
扁額には『成月三年年九和昭』と右横書きで書かれている。
最近になって補修工事をしたようで、抗口付近はコンクリートで補強がされ、壁面から染み出る湧き水を逃がすための塩ビパイプが設置されていた。
隧道の中央付近はコンクリートの補強は入っておらず、オリジナルの素掘りにコンクリートを吹き付けた内壁が見えていたが、あまりの暗さにカメラの性能が追いつかず(ライトで照らしても)撮影は出来なかった。
この隧道はこうして丁寧な補修工事をしているだけあって、日頃から地域住民の生活道路として使われているようで、探索中にも車が通行していった。
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