【後編】宮島にある遺跡『鷹ノ巣山砲台跡』へ行ってきた!

瑞井ツーリング日記
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整備されていない場所なので、道中で命の危険などがあり得ます。
行かれた際に負った不利益に関して当サークルは一切の責任を負いません。

こんにちは、瑞井です。
前回から引き続き宮島の鷹ノ巣山砲台跡の記事です。今回は目的地への道中からです。

2021年11月25日12:51 場所:包ヶ浦付近の山中
かなり進んで山の中に入ってきました。おそらく峠の頂です。
地図でいうとこの場所。

突然目の前に現れる寝ている鹿とか座っている鹿とか歩いてる鹿で道中びっくりしながらたどり着きました。道も舗装されていましたし、デコボコしてる箇所もなかったので車でも原付スクーターでもマウンテンバイクでもなんでも辿り着けそうです。

ですが!楽なのはここまでです!ここからさきが本番です!
それでは道を見ていただきましょう!

こちらです!この正面にある舗装されていない道が今回の難所です。
『え?大したことないじゃん』と思う方のために近づいて見ます。

わかりますでしょうか?地面が雨で流されてデコボコになっています。
他の方のブログによると、もともとは軍道でその後に林道になった道とのこと。
写真を撮れていなかったので別の場所ですが丁度いい写真を拝借するとこちらのような道でした。

こちらの右上と右下のような道です。
『スーパーカブとトレイル(ハンターカブの初期型)は見た目くらいしか変わらないから多分大丈夫だろう。だめならそこで降りて歩けばいいや』という考えで進んでみました。

後日調べたところ、横がすぐ崖で足を滑らせると100m近く落下することが判明しました。怖い。

2021年11月25日12:56 場所:林道
何度も横転しそうになりましたがそのたびに耐え、平らな場所まで来ました。
すると目の前に石標が。

見てみると『海軍省』の文字が!
これは当時の『こっから先は海軍省の施設で軍事機密とかあるから、写真撮ったり絵に描いたりその他機密漏れを起こすようなことはしたらダメだよ』っていう意味だったものなので、目的地はもうすぐのはずです!

2021年11月25日13:00 場所:林道
とうとう目的地が姿を表しました!

石階段。
そして前方には石垣が。

もう少し先へ進んでみます。

倒壊したレンガ製の建物が。
定かではありませんが、他の方の情報によると兵舎だったものだとか。

2021年11月25日13:04 場所:鷹ノ巣山砲台
そしてついに目的地に着きました!

50ccバイクというのもあって大変でしたが、無事にたどり着けてよかった。
では、さっそく探索をしていきます。

ではまずはこの大きい円形のくぼみから。
これは砲の台座があった跡です。使われていた当時はここに大砲があって円の中心をを軸にして砲の向きを調整していました。
この鷹ノ巣山砲台にはこれが2個で1区画になっていて横並びに3区画、合計6個ありました。
そして、中央の区画には謎の石標がありました。(『砲座標高』までしか読めなかった…有識者さん解読お願いします)

2022/12/11 重要追記

石標の文字はTwitterコミュニティの方々のおかげで「砲座標高百四十参米」ということが判明しました。ありがとうございます。

※“米”は現在の“m(メートル)”と同意です。

国土地理院地図でも標高140m前後だと記載されているので確実だと思われます。

そして、周りを囲むようにある塀には穴がありました。

これは情報伝達用の穴です。 施設内の各所に同じように穴があり、それぞれが繋がっているので向こう側と会話ができるという仕組みです。
公園のそこそこ大きい遊具にも同じような鉄パイプで反対と会話できるものがありますが、あれをイメージしていただくと分かりやすいと思います。

そして、塀には他にこのような窪みがあります。
これは砲弾をおいておくためのスペースだと思います。

上の方には金具が打ち込まれていて、おそらくここに幕を張って砲弾に雨水などがかからないようにしていたのだと思います。(あくまで瑞井の予想です。本当にそういった使い方をされていたのかは分かりません)

そして反対側には長手積みの煉瓦でできた人工物が。
こちらも近づいてみると金具が埋め込まれていました。

形も似てますし、先程の砲横の弾薬庫?と同じ使い方をされていたと思われます。

そして一部が崩れている箇所がありました。
向こう側に隙間がありますので、山を大雑把に削ってそこに壁として煉瓦を積んだのだとわかります。
話から脱線するのですが、この煉瓦の雰囲気、軍事施設なので外観とかは二の次なのだと思いますが、とても美しいなと思いました。呉鎮守府など、煉瓦造りの日本軍の施設は綺麗でとても好きです。

殆どの階段が崩れてきて危険だと判断し近寄りませんでしたが、この階段は大丈夫そうだったので登って見ました。
写真は撮り忘れましたが、砲台の周りを囲うように道ができていました。なのでこの道を通って他の階段へ繋がっている連絡通路のようです。
そして階段のすぐ横が開けていて砲台全体が綺麗に映ったので一枚。

奥に見える階段もそうなのですが、階段横の塀が崩れたり崩れる寸前だったりなのであまり近寄らないほうがいいです。

砲台のすぐ近くにも弾薬庫?倉庫?らしきものが埋もれていました。おそらく階段があって下に降りれるようになっていたのだと思いますが、その階段も付近の崩落で完全に埋没してしまっていました。
そして気付きましたでしょうか?先程の弾薬庫は長手積みだったのにこちらはイギリス積みです。建築関係は無知なのですが、地中に埋まっているか否かだとかそういう耐久性や特性などの理由で使い分けているのかと思います。

次にトイレ跡。個室トイレが並んでいてしっかりとプライバシーも守られる仕様。

金属製の杭があったので、本当は高さがあって屋外ライブイベントとかにある横に並んだ簡易トイレ的な見た目だったと思われます。

2021年11月25日13:17 昼食
それでは一通り見終わったので帰る前に帰り道に行きに買ったお弁当を食べます!

開封!パカッ!

開けた瞬間に絶望しましたw行きの過酷な道のせいでいろいろと場所がズレています。き、、キレイな状態で撮りたかった…
見た目は残念な感じになりかけてましたが、味は変わらないので気にせず食べます。
ちなみにスーパーカブのボックスに置いてシートに逆向きに座って食べる、アニメ『スーパーカブ』の子熊ちゃんスタイルです。これができるからカブに鉄箱は最強なんです。耐久性もあるし。
ちなみに味の方ですが、麻婆茄子の茄子は大きいし味付けも丁度いいし、特に瑞井が大好きなだし巻き卵が上品な味付けでとても美味しかったです。
これから宮島行くときは必ずここでお弁当買おうと思います。それくらい美味しいです。まともに食レポできてませんが、とにかく美味しいので是非買ってみてください。

2021年11月25日13:17 帰り道
お昼も食べ、見れるところは見れたので帰ります。
帰りも地獄のような道、しかも下り坂をスーパーカブ50で帰らないといけないので若干気分が落ち込みますが、この『カブ(Cub)』という名前、子熊とか猛獣の子供っていう意味なので小さくてもパワーはあります。これくらいの山道なら平気です。

この道を突き抜け元来た道をもどります。

2021年11月25日14:00ごろ フェリー乗り場
無事にフェリー乗り場まで戻ってきたので、観光案内所の方に念の為に戻ったと報告しておきます。行きにすごく心配してくださっていたので。

終わりに
そんな感じで最後におみやげにもみじ饅頭を買って帰りました。
宮島は世界遺産の島で神の宿る島というのもあり、こういった戦争などの歴史の場所を観光地などにするのは難しいのだとは思います。
それは仕方のないことなのですが、多くの人に『戦争というものは人々の信仰のよりどころでさえも軍事施設などにしてしまう』という悲惨な歴史を知っていて欲しいなと思います。

以上、瑞井でした。それではまた次回のブログで。閲覧ありがとうございました。

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